ケアマネ試験は独学で合格できる?勉強法・テキストの選び方を解説

介護

ケアマネジャー試験は、独学でも合格を目指せます。

そもそもが介護福祉士や看護師など、受験生の持つ基礎資格を前提とした知識が出題されるからです。

ただし、簡単に合格できるとは限りません

この記事では、ケアマネジャー試験の受験対策書籍や模擬試験の制作に10年以上携わり、受験生から寄せられる教材や勉強方法に関する問い合わせにも対応してきた編集者が、独学の進め方を解説します。

教材を作る側から見た「試験対策として押さえるべきポイント」と、受験生が実際につまずきやすい点を中心に整理しました。

ケアマネ試験は独学でも合格できる

ケアマネジャー試験には、受験にあたって指定の講座を受講しなければならないといった条件はありません。

市販のテキストや過去問題集を使い、自分で学習を進めて合格できます

一方で、簡単に合格できる試験ではありません。

2025年度に行われた第28回介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネジャー試験)では、5万601人が受験し、合格者は1万2,961人、合格率は25.6%でした。4人のうち3人は不合格なのです。

年度によって差はありますが、受験者のうち合格するのはおおむね数人に1人という試験です。(厚生労働省)

介護福祉士でも試験対策は必要

ケアマネジャー試験第28回試験の合格者のうち、介護福祉士資格を持つ人の割合は64.1%でした。

介護福祉士としての経験を生かしやすい試験である一方、介護福祉士であれば特別な対策をしなくても合格できるという意味ではありません。(厚生労働省)

介護福祉士は、介護サービスの内容や利用者への支援については理解しやすい傾向があります。しかし、次のような分野では、実務経験だけでは対応しにくいことがあります。

  • 保険者や被保険者に関する制度
  • 要介護認定や介護保険給付の種類と要件
  • 地域支援事業
  • 疾病、薬剤、医療処置に関する知識

また、実際の職場で行われている運用と、法令や試験上の原則が必ずしも一致するとは限りません。

例えば、各種「記録」の保存期間は多くの市町村・事業所で5年であることが多いですが、実は試験で問われる介護保険法上の規定では2年です。

このように、「現場ではこうしているから」という感覚だけで解答すると、誤ることがあります。

実務経験は大きな強みですが、試験では制度上の根拠を改めて学ぶ必要があります。

ケアマネ試験の独学に向いている人

ケアマネジャー試験では、次のような人は、比較的独学を進めやすいでしょう。

  • 計画立てて勉強ができる
  • 分からないことを自分でテキストから調べることに抵抗がない
  • 模試や過去問の結果を基に勉強方法を修正できる

反対に、勉強の開始を先延ばしにしてしまう人や、何を優先すべきか自分では判断しにくい人は、通信講座等を利用する方法もあります。

ただし、最初から講座が必要とは限りません。まず過去問を解き、自分の現在地を確認してから判断しても遅くありません。

まずは過去問を解いて現在地を確認する

ケアマネジャー試験の独学を始める際、最初からテキストを読み進めるのはおすすめできません

介護職経験者の場合、すでに知っている内容と、初めて学ぶ内容が混在しています。すべてを同じ濃さで勉強すると、必要以上に時間がかかるからです。

まずは直近の過去問を1回分解き、次の点を確認しましょう。

  • どの程度正答できるか
  • どの分野が弱いか
  • 知らない用語がどの程度あるか

この段階では、時間を測らなくても構いません。目的は合否を予測することではなく、これから何を勉強するかを決めることです。

正答・誤答だけで判断しない

ケアマネジャー試験の過去問を確認するときは、単純に正答数だけを見るのではなく、各問題を次の3種類に分けます。

判定状態
1)理解して正解各選択肢の正誤を根拠とともに説明できる
2)曖昧だが正解消去法や勘で正解した
3)不正解知識不足、混同、読み違いなどがあった

「2)曖昧だが正解」した問題は、次に表現を変えて出題されると間違える可能性があります。勉強上は、不正解に近い問題として扱った方が安全です。

介護福祉士は介護支援分野を早めに確認する

介護福祉士は、介護サービスや利用者支援に関する問題には比較的慣れ親しんでいる一方、介護保険制度の全体構造でつまずくことがあります。

特に、次のような事項は早めに確認しておきましょう。

  • 市町村、都道府県、国の役割
  • 介護保険事業計画
  • 保険料と公費の仕組み
  • 要介護認定
  • 保険給付の種類
  • 支給限度基準額
  • 地域包括支援センター
  • 居宅介護支援事業者の運営基準

制度の主体や対象者、要件を曖昧に覚えていると、似た制度を入れ替えた選択肢に対応できません。

ケアマネ試験を独学で合格するための勉強法

独学の基本は、テキストを読むことと問題を解くことを並行する方法です。

テキストを最後まで読んでから過去問に移る必要はありません。最初からすべてを覚えようとすると時間がかかるうえ、どの部分が試験で問われるのかも分かりにくいためです。

1 テキストを読んだら、すぐに対応する問題を解く

まずテキストの1項目または1章を読み、その範囲の問題を解きます

「ケアマネの勉強法はアウトプット系をやってからインプット系へ」と書かれた勉強方法を案内する図版

問題を解くことで、次の点が見えてきます。

  • 試験で問われやすい部分
  • 数字や主体など、正確に覚える必要がある部分
  • 自分が理解できていない部分
  • 実務上の認識と制度上のルールが異なる部分

分からない問題があったときにテキストへ戻る、という往復を繰り返す方が、テキストだけを何度も読むより知識が定着しやすくなります。

2 過去問は選択肢ごとに確認する

ケアマネジャー試験は、五つの選択肢から指定された数の正しいものを選ぶ五肢複択方式です。なお、具体的には以下のようになっています。

  • 介護支援分野25問
  • 保健医療福祉サービス分野35問
  • 合計60問
  • 試験時間は120分

過去問を復習するときは、正解か不正解かだけを確認するだけでは不十分です。

すべての選択肢について、次の点を確認します。

  • なぜ正しいのか
  • なぜ誤りなのか
  • 誤りの部分をどのように直せば正しくなるか
  • 根拠となる制度や用語は何か

ケアマネ試験の模試試験を制作する際は、誤りの選択肢について無関係な内容を並べるのではなく、受験生が混同しやすい制度や表現を基に作っています

例えば、介護保険事業計画は3年ごとに国が計画を立てますが、「3年」を「5年」としたり、「国」を「都道府県」や「市町村」に変えたりします。

過去問の正解だけを丸暗記しても、主体、対象者、期間、数字などを変えて出題されると対応できません。選択肢を一つずつ検討することが、初見問題への対策になります。

3 間違えた原因を記録し分類する

誤答があったらその内容を簡単でよいので記録しておきましょう。

  • 過去問に印をつけて付箋を付ける
  • ノートにメモする
  • スマホの機能を利用する

何でも構いません。そして、次のように分類すると、必要な復習方法が分かります。

間違えた原因復習方法
用語や制度を知らなかったテキストの該当箇所を読む
似た制度と混同した違いを表にして整理する
数字や期間が曖昧だった一問一答などで反復する
主語や限定表現を読み落とした問題文の重要語に印を付ける
実務経験だけで判断した法令・制度上の原則を確認する
時間が足りなかった本番形式で問題を解く

誤答は、すべて同じ原因で生じるわけではありません。

できなかったからといって、単に「もっと勉強する」のではなく、誤答を記録・分類し、その原因に合った対策を取ることが重要です。

ケアマネ試験の独学に必要な教材と選び方

ケアマネジャー試験で使用する独学用の教材は、多ければよいわけではありません。

基本的には、次の2冊から始めれば十分です。

  1. ケアマネ試験の内容を解説したテキスト
  2. 選択肢ごとに解説がある過去問題集

ケアマネ試験のテキストを選ぶポイント

ケアマネジャー試験の受験対策書籍の編集経験から見ると…ぶっちゃけた情報ですが、どの会社のテキストも基本的には同じです。

書店などで立ち読みをしてみて

  • フルカラーでみやすい
  • 横の注意書きがあるほうがよい
  • 過去問の内容とテキストの内容がリンクしている

といった自分にとって読みやすいかどうかという観点から選んでみるとよいでしょう。

迷うのであれば、最大手のユーキャン中央法規のどちらかでOKだと思います。

ちなみに、なぜ違いがないのかと言うと、ケアマネ試験の全範囲を1冊で網羅させようとすると、どうしても「わかりやすい説明」は難しくなり、著者も編集者はとりあえず情報の抜け漏れがないようにしようという方向に意識が行きがちになるのです。

なぜなら、「わかりやすさ」は主観的な問題ですが、「範囲を網羅しているかどうか」は客観的に判定ができ、クレームの原因にもなるからです。

そういう「大人の事情」もあり、テキストや過去問は質にあまり差がでない構成になっています。

ケアマネ試験の過去問題集を選ぶポイント

ケアマネジャー試験の過去問題集では、収録年数だけでなく解説の内容を確認します。

少なくとも、次の条件を満たすものが適しています。

  • 正解以外の選択肢にも解説がある
  • 誤っている箇所が明示されている
  • 関連する制度や用語も説明されている
  • テキストの参照ページが示されている
  • 法改正に合わせて過去問の内容が補足されている

解説を読んでも「なぜ誤りなのか」が分からない問題集では、独学で理解を深めるのが難しくなります。

ここでよくある質問にもお答えします。

Q
前年版のテキストでいいのか?
A

入門テキスト・保健医療系以外はNO!
ケアマネジャー試験で頻出の介護保険法は施行規則などが頻繁に改正されているため、前年では正解でも今年は間違いになる(あるいはその逆)選択肢もあります
アウトラインだけ解説するようなライトな入門書や発行年の影響を受けにくい医療系知識のテキスト以外は(高くて大変ですが)なるべく最新年版を使うようにしましょう

Q
「基本テキスト」は活用したほうがいい?
A

不要です。
ケアマネ試験の内容が網羅的に載っている「基本テキスト」ですが、ケアマネ資格の創設時期はこのテキストから問題が作成されていたため、多くの方が基本テキストで学習していました。ですが、現在はよりわかりやすいテキストが多く出ているので、ケアマネジメントを原理論からしっかり学びたいといった理由がない限りは購入する必要はありません。基本テキストについては詳しい記事がありますので良ければご覧ください。

介護支援専門員基本テキストとは?ケアマネジャー試験対策に必要?
ケアマネジャー(介護支援専門員)の勉強で必ず出てくる介護支援専門員基本テキスト(通称、基本テキスト)。ケアマネ試験にはとても有名な本です。各出版社のケアマネジャー試験の参考書には「基本テキスト準拠(もしくは対応)」と書いてあるのご存じですか…

一問一答・アプリ・模試の役割

ケアマネジャー試験の補助教材は、アプリでスキマ時間に過去問を解くくらいで十分です。

スキマ時間の活用は、本当に馬鹿にできないです。
ケアマネジャー試験だけでなくて、行政書士資格や社会保険労務士資格などほかの名だたる資格取得者もやっています。

たとえば、キッチンの壁に暗記項目を貼り、お風呂には防水の単語帳、レジの待ち時間にもポケットに忍ばせたメモを見て勉強。本当に「1分も無駄にしない」気持ちでした。

(加藤文惠「寿司屋の女将が50歳で「司法試験合格」客足途絶えた家業への不安「支えたい」と挑んだ主婦の選択」CHANTO WEB

資格試験では「知識の定着」が何よりも大事です。空いた時間に「昨日覚えた知識の確認」をするだけでも大きな効果につながるでしょう。

その他、模擬試験や予想問題も、「過去問とは異なる表現になれる」「試験を実感する」という目的には使えますが、知識の補充だけであれば過去問で十分です。

ただ、時間や予算に余裕がある場合は他の補助教材を試すのは必ずしもマイナスにはなりません。

これら補助教材には、それぞれ目的が異なるため、目的別に試してみるのは良いと思います。

教材主な役割
一問一答用語、数字、要件を短時間で反復する
学習アプリ通勤や休憩時間に問題を解く
予想問題過去問とは異なる表現に慣れる
模擬試験初見問題、時間配分、分野別得点を確認する
基本テキスト・法令資料詳細な根拠を調べる

補助教材を追加するときは、すでに持っている教材と役割が重複していないか確認しましょう。

新しい教材を買うと安心した気持ちになりますが、教材を増やすより1冊を確実にやり遂げるほうが得点につながります。お金もかかってしまうので、無理に購入しないでもよいでしょう。

ケアマネ試験までの「残り期間」別の独学スケジュール

必要な勉強期間には個人差があります。

介護保険制度に関する知識、保有資格、過去の受験経験、1週間に確保できる時間によって変わるためです。

公的に定められた標準学習時間もありません。まず過去問を解いた結果を基に、計画を立てましょう。

6カ月以上ある場合

ケアマネジャー試験まで6カ月以上ある場合は、比較的余裕のある勉強スケジュールを立てられます。

最初の2~3カ月は、テキストと分野別問題を並行するのが良いと思います。時間はかかりますが、知識は確実に定着するでしょう。その後、過去問演習の比重を増やし、直前期に模試を解きます。

時期学習内容
6~4カ月前テキストと分野別問題
3~2カ月前過去問の反復、苦手分野の整理
1カ月前模試、誤答の復習
直前期数字、要件、間違えた問題の確認

時間に余裕があっても、テキストを読むだけの期間を長く取りすぎないことが重要です。

3カ月程度の場合

ケアマネジャー試験まで3カ月程度の場合でも、焦る必要はないです。ただ、効率を重視し、過去問を中心に進めるとよいです。

最初から過去問を解き、分からなかった部分だけテキストに戻りましょう。

すべてのページを均等に読むのではなく、出題された内容と苦手分野を優先します。

2026年度の試験日は10月11日です。7月末から勉強を始める場合、残りは約2カ月半となるため、教材を増やさず、過去問と弱点対策を軸に進める必要があります。

1カ月程度の場合

ケアマネジャー試験まで残り1カ月の場合、やや厳しいですが諦めないでください!

効率最優先で、新しい教材を最初から読み始めるより、得点につながりやすい内容に絞ります

  • 過去問で繰り返し間違えている問題
  • 介護支援分野の頻出制度
  • 数字、期間、主体を混同している事項
  • 一方の分野だけ得点が低い場合の弱点
  • 模試で生じた読み間違い

直前期に複数の教材へ手を広げると、どれも十分に復習できなくなります。使ってきた教材の誤答部分を優先しましょう。

再受験の場合

ケアマネジャー試験の再受験者は、前回と同じ方法をそのまま繰り返さないことが重要です。

まず、前回の得点や学習状況を振り返ります。

  • 一方の分野だけ基準に届かなかった
  • 過去問では取れたが初見問題に弱かった
  • 勉強開始が遅かった
  • 教材を何冊も使い切れなかった
  • 問題文の読み間違いが多かった
  • 暗記はできたが制度を理解していなかった

原因によって対策は異なります。単純に勉強時間を増やすだけでなく、前回不足していた学習を特定してください。

ケアマネ模試の使い方と点数が伸びないときの対策

ケアマネジャー試験の「模試」は、中央法規出版などが主催して行っています。

実際に会場に赴いて試験を受けるタイプと、自宅に問題を取り寄せるタイプがあります。

いずれにしても本番同然の雰囲気を味わえるほか、得点データなどで全模試受験者との平均・偏差値などもわかるため、自分がどの程度できたかもわかります。

なお、会場受験の場合、主催によっては試験後に講師が解説してくれる場合もあります。

ただ、ケアマネ模試は、現在の合格可能性を判定するためだけのものではありません。

本来の目的は、過去問演習だけでは分かりにくい弱点を見つけ、その後の勉強内容を決めることです。

ケアマネ模試で確認すべきこと

模試を解いた後は、点数と判定だけでなく、次の点を確認します。

  • 介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の得点
  • 時間が不足しなかったか
  • 初めて見る表現に対応できたか
  • 二つの選択肢で迷った問題
  • 勘で正解した問題
  • 問題文を読み違えた問題
  • 知っていたのに思い出せなかった問題

模試の点数が低くても、それだけで合格できないと決まるわけではありません。

重要なのは、間違えた原因を分析し、残り期間で改善できる内容に変えることです。

模試を「受けっぱなし」にするのは不十分

ケアマネ模試を復習する際も、過去問と同じで「受けっぱなし」で終わらせてはいけません

問題の背景にある制度や、誤答選択肢が誤りである理由を確認する必要があります。

問題制作の立場から見ると、受験生が迷いやすいのは、まったく知らない内容よりも、次のような選択肢です。

  • 主体だけが入れ替わっている
  • 対象者の範囲が広すぎる、または狭すぎる
  • 「できる」と「しなければならない」が入れ替わっている
  • 原則と例外が逆になっている
  • 数字や期間が少し変えられている
  • 別のサービスの基準と混同されている

ケアマネ模試の復習では、どの部分が正誤を分けていたのかまで確認しましょう。

最新の「法改正」の確認の仕方

介護保険法改正については、様々な出版社から優れた改正解説本が出ています。

試験対策本ではないですが、試験対策本よりわかりやすく書かれていることが多くあります。

改正内容をいち早く知る上でも大変有用です。

また、障害者総合支援法などの法律についても、その分野の法律の解説本などから情報収集するのも有効です。実務にも役立ちます。

こちらは、障害者支援制度を図解で1見開き(2頁)でわかりやすく解説したものですが、この本がベストセラーになったことがきっかけで、「図解でわかる」というシリーズにもなりました。

また、マニア向けですが、改正法については、厚生労働省のWEBサイトに最新情報が載っています。

法令や告示の内容を検討する介護給付費分科会の資料なども(複雑ですが)おすすめです。余裕がある方はこちらをチェックすると、かなり法令の解像度が上がります。

ケアマネジャー試験の独学でよくある質問

3カ月の独学でも合格できますか?

現在の知識や確保できる勉強時間によります。

介護職経験があり、最初の過去問で一定程度正答できる場合は、3カ月でも合格を目指せます。一方、介護保険制度の用語がほとんど分からない場合は、より長い期間を確保した方が安全です。

まず直近の過去問を解き、必要な勉強量を確認してください。

過去問は何年分解けばよいですか?

少なくとも直近3回程度を目安にするとよいでしょう。これは、ケアマネ試験対策編集部のほかのメンバーも同じ見解でした。

しかし、大体の過去問題集は5年載っていますよね。なぜだと思いますか?

他社も5年載せてるんだからうちも5年載せろと営業が言うから」です(笑)

身もふたもなくてすみません。
ですが、介護保険法は改正が頻繁に行われているため、過去の問題が使えなくなったり解答が変ったりしています。問題集では、もちろん最新の法令に合わせて解答を精査しています。でも、問題の鮮度は落ちます。

例えば、地域支援事業に大幅な改正が入った翌年は地域支援事業に関する問題がより細かく出題されます。でも、そうでない年に地域支援事業の細かすぎる規定を覚えるのはあまり効率的ではないですよね。

そのため、収録年数よりも、各選択肢の根拠まで確認することが重要です。制度改正によって現在とは取扱いが異なる問題もあるため、必ず最新年度に対応した解説を使用してください。

過去問は何周すればよいですか?

よく、「過去問は3周しましょう」などと言われます。

ですが、一律に「3周すればよい」とは限りません。

すべての問題を同じ回数解くより、間違えた問題や迷った問題についてよく調べ、繰り返す方が効率的です。正誤の理由を説明できるようになった問題は、復習の優先順位を下げても構いません。

「とりあえず3周しなきゃ」と理解できていない問題を飛ばすなんてことは、本末転倒です。

ケアマネ受験対策本は1冊で足りますか?

テキスト+問題集で2冊は必要かと思われます。

ただ、同じ種類の受験対策書を複数冊購入する必要性はありません。

複数のテキストを併用すると、説明や用語の違いによってかえって混乱することがあります。詳しい説明が必要な部分だけ、基本テキストや公的資料で補足しましょう。

アプリだけで合格できますか?

すでに十分な知識がある人を除き、アプリだけでの対策はおすすめしません。

アプリは反復学習には向いていますが、制度の仕組みや、選択肢が誤りである理由を詳しく理解しにくいことがあります。テキストと過去問題集を基本にし、スキマ時間用の補助教材として利用しましょう。

まとめ

ケアマネジャー試験は、介護職として働きながらでも独学で合格を目指せます。

ただし、実務経験だけに頼るのではなく、試験で問われる制度上のルールを学ぶ必要があります。

独学を始める際は、次の順番で進めましょう。

  1. 直近の過去問を解いて現在地を確認する
  2. テキストと問題演習を並行する
  3. 選択肢ごとに正誤の理由を確認する
  4. 間違えた原因に応じて復習する
  5. 二つの分野の得点を別々に管理する
  6. 直前期に模試で初見問題と時間配分を確認する

基本となる教材は、テキスト1冊と過去問題集1冊です。教材を増やすことより、決めた教材を繰り返し使い、曖昧な知識を減らすことを優先してください。

自分の現在地と試験までの期間を確認し、今日取り組む範囲を具体的に決めることが、独学合格への第一歩です。